不妊治療を始めて、最初に頭をよぎったのは「お金のこと」だった
不妊治療とお金について、
はっきりした答えは持てないまま、考え続けていました。
そのとき感じていた不安や判断の過程を、振り返って書いています。
当時の状況
不妊治療を本格的に考え始めたのは、30代後半に入ってからでした。
夫婦ふたり暮らしも慣れてきた結婚4年目の頃です。
妻は体調や治療を優先するために、仕事を辞めることを決断しました。
毎月の生活費、家賃、保険など、生活をするために削ることのできない支出があります。
その分、月々に回していた貯蓄を減らしながら、家計をなんとか調整していました。
贅沢な暮らしはできませんでしたが、それで家計は何とか回すことができたのです。
「今すぐ困っている」わけではない。
でも、「これから先、大丈夫だろうか」という感覚を、ずっと胸の奥に感じながら・・・
不妊治療を始めるという選択は、気持ちの面でも簡単ではありません。
しかし同時に、これまであまり正面から考えてこなかった「お金」の存在を、強く意識するきっかけにもなったのでした。
最初に感じたお金への不安
正直に言うと、最初に浮かんだのは前向きな気持ちよりも不安でした。
「治療って、いくらかかるんだろう」
「今の収入だけで、本当に続けられるのか」
「もし長引いたら、生活はどうなるんだろう」
ネットを少し見ただけでも、
数万円、数十万円の費用がかかると分かります。
「お金より大事なものがある」
それは頭では分かっていました。
不妊治療は子どものこと、一つの命に関わることです。
お金には変えられない、とても大事な事。
しかし、現実的な数字が目に入るたびに、心配が頭をよぎりました。
妻にその不安をどう伝えるかも、分かりませんでした。
治療を頑張ろうとしている相手に、「お金が不安だ」と言う。
それはどこかでブレーキをかけてしまうように感じたからです。
結局、妻には「大丈夫だから心配しなくていいよ」と言いつつ、
その不安は自分の中だけに置いたままでした。
正直に戸惑った・分からなかった点
一番戸惑ったのは、「全体像が見えない」ことでした。
・どこまで保険が効くのか
・どの段階から自己負担が増えるのか
・平均的にどれくらい続くものなのか
調べれば情報は出てきます。
しかし、結局は各家庭でケースバイケース。
答えなど分かったようで分からない、不安定なままでした。
さらに、
・ここまでやってダメだったらどうするのか
・続ける判断、やめる判断は、誰がどう決めるのか
これに関しては、簡単な答えは見つかりませんでした。
お金の問題なのか、気持ちの問題なのか、
不安を感じても、それをすっきり解消できるものではありませんでした。
今振り返っての暫定的な気づき
今になって思うのは、
あのとき感じていた不安は、「お金そのもの」よりも、
先が見えないことへの戸惑いだったのだと思います。
金額がはっきりしない。
期間も分からない。
ゴールが見えるわけでもない。
その中で、1人で家計を支えているという立場に、プレッシャーを感じていたのです。
しかし今は、
「完璧に見通そうとしなくてもよかったのかもしれない」
という気持ちになっています。
「分からないまま考え続ける時間」
これは遠回りに見えて、無駄ではなかったと思えるようになったからです。
同じ立場の人への一言
もし今、同じように
「不妊治療とお金」の間で立ち止まっている人がいたら、
無理に答えを出さなくてもいいと思います。
不安を感じるのは、弱いからではなく、
ちゃんと生活と向き合っているから、なのですから。
このブログでは、
正解や成功談よりも、
考えた過程や、迷った気持ちを残していくつもりです。
答えが出ないままでも、
同じ場所で立ち止まっている人がいると知るだけで、
少しだけ、気持ちが軽くなることもある。
そんな風に感じていたことを、このブログで残していきたいと思っています。
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